40代の食事は食べ過ぎNG!健康な胃腸を作る6つの改善点

40代の食事は食べ過ぎNG!健康な胃腸を作る6つの改善点

体は食事によって作られる。今日何を食べるかは、明日の体の状態を変える。そして体の状態は、1日のメンタルに影響を及ぼす。健康な食生活が体の疲れを癒し、心にゆとりができた結果として、やる気が出るのである。

20代の頃と比べて、40代は明らかに体力が落ちてくる。体は確実に変化しているのに、多くの人は食事に気を配っていない。20代以降、食生活を変えていない人はとても多いのだ。

さて、このままでいいのだろうか?

健康な胃腸がやる気を生み出す!

多くの40代が慢性的な疲れを感じている。寝起きが悪い、疲れがとれない、体が重たいといった症状である。つねに疲労感を覚えているので、やる気もでない。働き盛りのビジネスパーソンとしては、ゆゆしき問題である。

しかし、20代の頃には感じなかったこの体の変化に対して「40代ってこんなものなのかな。おれも年、とったな」とそれほど深刻には考えず、そのまま放置してしまう。この、なんとなく疲れているような感じ、という感覚と共存しはじめるのである。

こうした慢性的な疲れや、やる気のなさには胃腸が関係している。20代の頃とは違って、40代の胃腸は食べ過ぎなどの暴力的な食生活には耐えられない。だけど食事にはあまり気を配らない。そのおかげで胃腸が疲れているのである。

胃腸が疲れたままになると、頭も体も思うように働かなくなる。不健康な胃腸では、頑張ろうと気合を入れても、やる気は湧き上がってこないのである。バランスのよい食事があって、健康的な胃腸があって、疲れが消えて、やっとやる気が出せるのだ。

40代の変化には食事が関係している

40代は仕事にも体にも変化が訪れる。仕事では責任が増える。働き盛りのビジネスパーソンとして会社を支える立場となる。体には脂肪が増える。たるんだお腹がベルトの穴を移動させ、健康診断でなにかしらの指摘を受けるようになる。

20代の頃には考えられなかったこの変化には、毎日の食事が関係している。年をとるにつれて基礎代謝は落ち、食べた物を消化する酵素も少なくなる。若かった頃と同じような食事を続けていると、肥満や疲労感に悩まされることになるのだ。

ビジネスパーソンとして、いままで以上の結果を出していきたい、出世していきたいと考えているのならば、食生活の見直し必須なのである。

40代の極端な食事制限は健康を損なう

だからといって「〇〇だけ食べるダイエット」「〇〇を摂らないダイエット」などの過度の食事制限は、かたよった食事という点ではこれまでと同じである。このような極端な食事は体力を削ぎ落とし、パワーを奪う。やる気も失われる。

糖質制限ダイエットでは「タンパク質=肉類」という、かたよった知識でお肉ばかり食べていると、悪玉コレステロールが増える。脳梗塞や心筋梗塞を患う可能性が高くなる。食物繊維が不足して便秘に悩まされる人も多い。

太るからといって油ものをまったく食べないと、脂溶性(水に溶けにくく油に溶けやすい)のビタミンEなど、重要な栄養成分をうまく体に取り込めなくなる。食べ過ぎはNGだけど、適度に食べたほうがいいのである。

体内に取り入れた食べ物は、そのままエネルギーになるのではない。さまざまな栄養素が関わりあって、体に必要な成分を作り出すのである。ひとつの食品ばかり食べているのでは、体は動かないのだ。

また、かたよった食事は健康のもとである腸内環境をも乱してしまう。いろいろな食品を摂ることを心がけたい。

40代の健康はバランスのとれた食事で作る

40代のビジネスパーソンにとって必要な食事とは「いろいろな食品をバランスよく食べること」である。バランスよく食べることによって働くためのパワーが生まれ、最大限のパフォーマンスが引き出されるのだ。同じものばかりを食べていると、その食材に含まれる添加物などの有害物質が体に蓄積される。健康のリスクを避けることができる。

バランスのよい食事といっても、専門的な栄養学の知識を身につける必要はまったくない。見た目で判断すればいいのである。肉、魚、野菜、キノコ、豆腐など、できるだけたくさんの素材を食べる。緑や赤などのカラフルな野菜を選ぶ。それだけでいいのだ。むずかしく感じることはない。

昼食がコンビニ弁当でも、夕食が居酒屋メニューでも「色の多い食事」を意識すれば、これまでよりはるかに健康な食生活を送れる。

ただし、食べ過ぎはNGだ。大盛りを注文していいのは20代までである。40代は食事の量を減らすこと。その努力をすること。そして寝る前の飲食を避けることだ。どうしても食べたい時には、冷や奴などヘルシーな食品にしておく。これで睡眠の質は上がる。翌朝、体も胃腸も軽やかな気分で目覚めることができる。

40代の食事 6つの改善ポイント

1朝と昼は「白ごはん」を食べよう

炭水化物はエネルギーのもと。炭水化物抜きでは、やる気のスイッチが入らない。仕事で活躍するためにも、脳と体を働かせる朝と昼にはごはんを食べたほうがよい。アスリートも試合前には炭水化物をたっぷり補給する。ビジネスパーソンにとっても体は大切な資本である。エネルギーの重要性をおろそかにしてはいけない。

糖質制限をする場合には、夕食のごはんを抜けばいい。夕食にごはんを食べ過ぎると翌朝、40代の胃腸は悲鳴を上げる。これが40代の悲しい現実である。夕食ごはん抜きはダイエットになるし、健康にも優しいので一石二鳥だ。

パンやパスタではダメなのか? パンやパスタには製造過程ですでに塩分が加えられている。塩分は高血圧の原因。高血圧を予防するためにも、主食には塩分のない白米がおすすめなのだ。

2コンビニでは「幕の内弁当+サラダ」あるいは「多彩な単品買い」を選ぼう

コンビニ弁当は、栄養バランスを考えた手作り料理には劣る。しかし選び方さえ注意すれば十分、栄養のある食事を摂ることが可能だ。弁当を選ぶときには、幕の内弁当のようにおかずの種類が多いものを選ぶこと。幕の内弁当+サラダで栄養のバランスが整う。

単品買いのときは、海苔のついているおにぎりを選ぶ。海藻で1品分の栄養が増えるからだ。おにぎりにゆで卵、魚の缶詰、ツナサラダ、サラダチキン、海藻サラダなどをいくつかプラスすれば、タンパク質と野菜が補給できる。サラダはブロッコリーやにんじんなど、色の濃い野菜が入ったものを選ぶこと。ヨーグルト、フルーツを加えるとさらに理想だ。

買ってきた食事を机の上に並べると、かなりカラフルになっているはずだ。きっと多種多様なメニューになっているだろう。コンビニ以外の食事のときでも、この食事の多彩さを忘れないようにしたい。この選びかたを心がけるだけで、健康的な食生活に改善できる。

コンビニで避けたいのは、唐揚げ弁当やハンバーグ弁当などの「メインのおかず1つ+白ごはん」という組み合わせである。ポテトサラダ、ホットフード(レジ横の揚げ物)、甘いコーヒーを加えると、さらにバランスが悪くなる。

茶色系のメニューはごはんのおかずには最適だが、どうしても栄養が偏ってしまう。40代の胃腸には大きな負担となる。空腹時の食欲に負けて、同じような色の食品ばかりを選ばないように気をつけたい。

3居酒屋では「さっぱり系のタンパク質+野菜料理」を選ぼう

居酒屋はメニューの種類が多彩で、いろいろなおつまみがそろっている。使い方次第では、バランスのいい食事がとれるお店である。

おすすめは刺身、枝豆、冷や奴、豚しゃぶ、バンバンジーなどのさっぱり系のタンパク質。追加で、おひたしや炒めものなどの野菜を注文する。40代のビジネスパーソンの夕食としてはこれでOKだ。

どうしても味の濃いものが食べたい場合でも、揚げものは避けること。夜の揚げものは胃がもたれる。鳥の唐揚げよりは焼き鳥を選びたい。エイヒレなどの加工食品には塩分、糖分が高いものが多いので避けたほうがいい。

居酒屋を出たあとにも注意が必要だ。締めにラーメンを食べたくなるのである。きっと、お酒を飲んで判断力が鈍っているのだ、と思い込もう。お酒を飲んで、その上、脂たっぷりのラーメンを食べるなんて40代の胃腸に対するイジメである。翌朝、気持ち悪さで苦しんでいる自分の姿を想像して、さっさと自宅に帰ろう。

4「飲み物」にも気を配ろう

食事を見直しはじめた40代が見落としがちなのが、飲み物である。それも、お酒以外の飲み物だ。

清涼飲料水は、爽やかで健康にも良さそうなパッケージをしている。仕事中、集中力が欠けるたびにエナジードリンクを飲む人もいる。

このような飲み物の中には想像している以上の砂糖が含まれている。糖分のとりすぎは体のだるさや、やる気の低下の原因となる。糖尿病のリスクも高くなる。

野菜ジュースを飲んで、野菜を食べているつもりになっているのも危険である。野菜ジュースのせいでサラダなどを食べる機会が減り、野菜不足になってしまう人がいる。加工品に頼ることなく、野菜はそのまま食べるのが一番である。

炒めものにもやしを入れてみたり、プレートの端っこにプチトマトを飾ってみたりするだけでいい。手軽な方法で食べればいいのだ。野菜をそのまま食べる習慣が、健康な心と体には欠かせないのである。

5「塩分」のとりすぎには気をつけよう

塩分のとりすぎは、むくみやだるさの原因である。バランスのよい食事ということで、和食中心に生活を見直す人も多いが、実は和食には塩分過多になりやすいという欠点がある。とくに健康診断で高血圧を指摘されている40代は塩分を控えたほうがよい。高血圧はスタミナを奪ってしまうのだ。

食事が運ばれてきたら、一口も食べていないのに塩、しょうゆ、ソースなどの調味料をかける人がいる。あまりにも自然な動きなので、きっとクセになっているのだろう。自分が何気なくやっていないか確かめたほうがいい。

舌が濃い味に慣れてしまうと、一般的な味付けでは満足できなくなる。舌が麻痺してしまって細かな味がわからないのだ。それを補うためには、さらに調味料に頼ってしまう。悪循環である。まずは味覚を取り戻すことだ。

調味料の中ではお酢がおすすめである。お酢には血圧を下げる効果があるといわれている。クエン酸による疲労回復も期待できる。すっぱい食べ物は仕事で疲れた心と体をリフレッシュしてくれる。

6「焼肉」はご褒美である

納期が迫っているときや、プレゼンが控えているときなど、焼肉を食べに行こうとする人がいる。スタミナ回復やパワーがでると考えているのだろう。しかし、この考えはまちがいである。

お肉に偏った食事では腸内環境が乱れる。お肉は消化に手間がかかるので、翌日には胃もたれが待っている。40代の胃腸には、お肉の魔法は通用しないのである。結果として、食べないほうが良かったとなる。皮肉である。それに、お肉の食べすぎは心疾患や脳疾患を招くおそれがある。

やっぱり、焼肉はご褒美である。仕事がひと段落したあとのお楽しみとしてとっておこう。

 

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