副業を解禁する企業が増えてきた。その流れにうまく乗って、本業以外で副収入を得るサラリーマンが増えている。なかには副業が軌道に乗って、本業以上に稼いでいるという人もいる。
サラリーマンの多くは、ネットで副業をしている。インターネット上の仲介サービスに登録して、スキマ時間にアルバイト感覚でお金を稼いでいる。
本業が忙しいサラリーマンにとって、ネット副業のいちばんの利点は「営業をかけて顧客を獲得する」という部分を省略できることである。
サラリーマンとして働いている人は、なにかしらの専門的スキルをすでに持っている。まったく役に立たない人間を雇う会社なんてないのだからその点は自信を持っていい。本業以外で特技のある人は、副業の幅はもっと広がる。
専門スキルさえあれば、副業で毎月数万円稼ぐくらいはそれほどむずかしいことではない。スキルをどうやって売るのか、という部分でコツを掴むまでにちょっと試行錯誤は必要だが、そこを乗り越えさえすれば軌道にのる。ほかの人の売り方を研究すれば、試行錯誤の時間も短く済むだろう。
この記事では、サラリーマンのネット副業におすすめの仲介サービスを22サイト集めた。アルバイト感覚で気軽に登録できるサイトばかりだ。
mokuji
サラリーマンのネット副業におすすめ22サイト
サラリーマンのネット副業といっても、けっこういろんなものがある。ビジネス寄りから趣味寄りまでとにかく幅広く集めてきた。こんなのあるの、というのもなかにはあるはずだ。
サイトを紹介する順番はおすすめ順ではない。ただのアルファベット順である。
akippa

akippaは、自宅の空いているスペースを、一時的な駐車場として使いたい利用者に仲介するサービスである。
登録は土地所有者であることが条件になる。設備や工事は一切なしと、初期費用はゼロ。登録後はとくになにもすることがない。利用者をただ待つだけである。
自宅が駅や人気施設(球場・ライブ会場など)に近い人は安定した収入が見込める。
Audiostock

Audiostockは、ロリヤリティーフリーの音源を販売するサイトである。約1.4万人の音楽クリエイターが作品を販売している。
音楽を販売する前には審査がある。審査は1週間ほどかかる。販売できるのは、音楽として一定の水準を満たしているものだけだ。
販売価格は効果音・ボイスが500円〜、BGMが1000円〜、歌が3000円〜で設定できる。印税は、販売実績(購入された回数)に応じて支払われる。
チャンスイット

チャンスイットは20年以上続く老舗の懸賞サイトである。
サイトの使い方は、掲載されている懸賞に応募して景品を獲得する、あるいはポイントを貯めて現金や電子マネーに交換する、である。
なかには「ツイッターのフォロー&ツイートで125名様にJCB旅行券10万円分」とか「クイズに答えると抽選でメルセデスベンツ」といった高額懸賞がある。「LINE友だち追加でチーズ1生分」なんてヘンテコなのもある。
期間限定のタイムセール中は、もらえるポイントが15倍以上になったりする。
ココナラ

ココナラは、スキルや知識といった自分の「得意なこと」を販売できるサービスである。
カテゴリーは200以上もある。ビジネスや文章・キャッチコピー、語学・翻訳、IT・プログラミングなど、あらゆるスキルが出品されている。
サラリーマンの得意とする「パワーポイントやプレゼンの資料の作成」はランキング上位にくるほど需要が高い。ほかには「転職に悩む人に経験者がアドバイスします」といったものもある。
クラウドワークス

クラウドワークスは国内最大級のクラウドソーシングサービスである。
国内シェア、取引額、ユーザー数は業界No.1。登録ユーザーは300万人以上で、仕事発注数は年間300万件を超える。全国70万社がクラウドワークスを利用している。
仕事の種類は、事務作業やデザイン、記事制作、システム開発など、200種類以上もある。仕事の形式は「プロジェクト形式」「コンペ形式」「タスク形式」の3種類から選べる。
登録案件は、1件の報酬が100万円単位のプロ向けの仕事から、未経験者OKのかんたんな作業まで実にいろんなものがある。
サイタ

サイタは個人コーチとして報酬を得るサービスである。
習い事はカメラや英会話、ドラム、手品、ランニングなど300種類以上ある。コーチは全国でおよそ5000人が在籍している。勤務は週1回〜でOKだ。
コーチの登録には面接を受ける必要がある。面接では、専門のスキルを備えていることのほか、生徒とうまくコミュニケーションをとれる人物かどうかを見られる。合格するのは10人に1人くらいのようだ。
Gengo

Gengoは翻訳専門のクラウドソーシングサービスである。2万人以上のプロの翻訳者が在籍している。言語は70ヶ国語に対応している。
登録には、選択と筆記のテストを受ける必要がある。テストはむずかしくて合格率は10%以下のようだ。
スタンダードクラスの翻訳者の報酬は1ワード3円くらい。プロレベルのテストに合格すると、報酬レートの高い案件が回ってくる。難易度も高くなる。
ホームページによると、日本語への翻訳者の平均月収は543ドルである。
ランサーズ

ランサーズはクラウドソーシングサービスの老舗である。
オンラインで仕事を発注する事業の運営歴は、業界でいちばん長い。利用満足度とリピート率が高いのが魅力で、大手からベンチャーまで全国40万社以上がランサーズを利用している。
ランサーズの特徴は登録案件の多さ。案件数はつねに200万件を超える。
また一定の評価を得ると「認定ランサー」になれる。認定ランサーになると、良い条件の仕事が得られやすくなる。
LINEクリエーターズマーケット

LINEクリエイターズマーケットでは、自分がデザインしたLINEスタンプを販売できる。報酬は売上の50%をもらえる。
販売者は、LINEアカウントを取得してクリエイターとして登録する。販売するには、制作したスタンプ画像と関連情報を登録したあとに審査を通過する必要がある。
審査に通りやすいのは、日常会話やコミュニケーションで使いやすいもの、表情やメッセージ・イラストがわかりやすくシンプルなもの、とホームページには書いてある。
minne(ミンネ)

minneは、ハンドメイド作品専門のフリーマーケットサイトである。
主な作品カテゴリーは、アクセサリーやファッション、子ども用品、家具・生活雑貨など。作家は全国で66万人いる。サイトでは1000万点の作品が販売されている。すごいですね。
minneは勉強会の開催や読み物の発行を通じて、作家の活動を支援している。minneの名前のルーツは博多弁の「〇〇みんね」かららしい。
note

noteはコンテンツ販売のプラットフォームである。文章や漫画、写真、イラスト、音楽、映像といったコンテンツを販売できる。
価格は100円〜1万円のあいだで好きに設定できる。無名からはじめて固定ファンがつき、今では毎月数万円の収入を稼ぐという人もいる。とくにノウハウ系の文章は幅広く需要がある。
nutte(ヌッテ)
nutteは、洋服や帽子、ペット用品、雑貨などを「縫って」ほしい人と、縫製が得意な人とをマッチングするサービスである。
登録者は、「手持ちの服をリメイクしてほしい」とか、「コスプレ衣装を作ってほしい」とか、「自分だけの特別な一着を作ってほしい」とか、依頼者のワガママ(要望)に応える。
登録申請後は、縫製の実技テストがある。合格すると職人に登録される。登録している職人は1500人以上いる。専業ではあるが、なかには毎月数十万円を稼ぐ人もいる。
nutteのホームページにいく(職人登録申請は真ん中あたりにある)
Open Research

Open Research(旧X-book)は、経営組織の強化やマーケティング、新規事業開発といった分野の専門知識やスキルを持つビジネスパーソンと、アドバイスを求める依頼者をつなぐマッチングサービスである。
依頼者とは電話、あるいは対面で最大1時間半のマイクロコンサル(単発のコンサルティング)をおこなう。
在籍する専門家は1000名以上いる。20〜40代と50〜70代とがだいたい半々くらいの割合で登録している。
Open Researchのホームページに行く(専門家の登録は真ん中あたりにある)
PIXTA (ピクスタ)

PIXTAは、ロイヤリティーフリーの写真販売サイトである。
撮影した写真をアップロードして審査に通ると販売対象になる。写真は、広告やウェブサイト、販促物といったいろんなメディアで使用される。クリエイター数は33万人以上いる。
会員登録したあとに、ウェブ上で入門講座とテストを受ける必要がある。入門講座では、著作権や肖像権といった権利や、素材に求められる要件を学ぶ。テストはそれらの理解度を確かめるものだ。
RootTrip

RootTripは、旅先の情報を知りたい旅行者と、地元のガイドをマッチングするサービスである。
ガイドになりたい人は、ガイドできる国や都市、内容と話せる言語などを登録する。あとは写真がいくらか必要になる。ガイド登録はアプリのメニューバー「ガイドになる」からできる。
報酬は、ガイドのランクに応じて、1時間あたり10〜40ドルのあいだで設定する。ガイドのランクは旅行者のレビューなどで決まる。
SAGOJO(サゴジョー)

SAGOJOは、記事や写真、動画といった旅先のコンテンツを求める企業と、実際に現地に旅してくれる人とをマッチングするサービスである。
サイトでは「民泊の魅力を発信してくれる旅人募集」とか「おすすめのドライブスポットを紹介してくれる旅人募集」とか、いろんな仕事の依頼が紹介されている。報酬は1件あたり数千円〜十数万円とけっこう幅が広い。
旅人としてのスキルや実績、経験が優れた人は「すごい旅人」に認定される。すごい旅人になると、仕事の選考に通過しやすくなったり、直接オファーが届いたりする。すごい旅人限定の仕事もある。すごいでしょ?
スペースマーケット

スペースマーケットは、自分が所有する空スペースや遊休不動産と、それらの一時利用を望む利用者を仲介するサービスである。
おもな用途は、パーティー会場や会議室、撮影・収録、テレワークスペース、宿泊など。サイトでは1万3000件を超えるスペースを紹介している。
駅に近かったり、窓からきれいな景色が見えたりする場所だと、ごく普通の部屋でも需要はけっこうある。
STUDIO UNBUILT

STUDIO UNBUILTは、建築業界の専門家向けのクラウドソーシングサービスである。リフォームや新築住宅、インテリア、外観デザイン、図面作成なといった分野で仕事を受けることができる。
登録できるのは、建築家・建築士、CADオペレーター、インテリアデザイナーなど。登録者は5500人を超える。
仕事は、見積もり依頼に提案→選ばれると契約成立→仕事に取り掛かる、という流れになる。
タイムチケット

タイムチケットは、自分の30分をだれかに買ってもらうというコンセプトのサービスである。
売る側は、自分の得意な分野の技術や知識を教えるチケットを発行して、必要な人にそのチケットを買ってもらう。チケットの発行は無料で、時間(30分じゃなくていい)と価格は自由に設定できる。会員数は20万人で、発売中のチケットは約3.5万枚である。
サイトでは起業・副業相談、プログラミング相談、恋愛相談といった、いろんなジャンルのチケットが発行されている。多様性の世の中にあっては、いろんなものが売れるのだ。
サイトによると、アクティブホスト(よく活動してる売り手)の年間平均取引額は187,850円である。
Uber Eats

Uber Eatsは料理のデリバリーサービスである。仕事は自転車やバイクで注文者のところに料理を届けること。収入は週単位で受け取れる。
登録方法はかんたんで、アカウントに登録して身分証明書類(運転免許書とか)を提出するだけ。登録はオンラインでできる。あとはアプリをオンラインにするだけで好きなときに働ける。
仕事の流れは、配達依頼を承諾する→飲食店の場所が地図で表示される→料理を受け取って顧客に届ける、で1件の仕事がおわりになる。
配達エリアは、東京や大阪といった大都市を中心に全国に広がっている。
UIscope

UIscopeは、パソコンやスマホ、タブレットのアプリ開発企業・開発者と、テストをやってくれる人とをマッチングするサービスである。
仕事の内容は、アプリを使っている様子を録画して、感想をアンケートで答えるというもの。作業方法はマニュアルがある。特別な知識はいらない。報酬は1件100〜4000円くらい。
ビザスク・ビザスクlite

ビザスクは、日本最大級のスポットコンサルプラットフォームである。ビジネスパーソンとしての知識や経験を生かして、1時間単位で依頼者の相談にのる。相談は電話または対面でおこなう。
月間の案件数は2000件ほど。案件内容はユーザーインタビューや市場調査といったものがある。1時間あたりの平均謝礼額は1万〜1.5万円くらい。
登録者は、現役世代を中心に約10万人いる。なかには企業OBや上場企業の役員クラスも登録している。
サラリーマンのネット副業 まとめ
この記事をざっくりとまとめるとこうなった。
- 駐車場空いてる人はakippa
- 音楽してる人はAudiostock
- 懸賞好きな人はチャンスイット
- コーチしたい人はサイタ
- 翻訳できる人はGengo
- LINEスタンプ作れる人はLINEクリエーターズマーケット
- 裁縫が得意な人はminneかnutte
- ノウハウ系の文章書ける人や漫画描ける人はnote
- 個人コンサルできるエリートはOpen Researchかビザスク
- 写真撮る人はPIXTA
- すごい旅人はSAGOJO
- ガイドできる人はRootTrip
- 部屋を貸せる人はスペースマーケット
- 建築の専門家はSTUDIO UNBUILT
- 運動不足の人はUberEats
- スマホ中毒な人はUIscope
- 堅物のサラリーマンはランサーズかクラウドワークス
- 緩めのサラリーマンはココナラかタイムチケット