日本マクドナルドは28日、ロングセラー商品の「フィレオフィッシュ」を25年ぶりにリニューアルすると発表した。
10月よりすでに、全国のマクドナルド店舗で切り替えを始めている。10月31日(木)までに全店舗で新しくなったフィレオフィッシュが楽しめるという。
さて、なにが変わったのか。
▼プレスリリース
あのロングセラー商品が、25年ぶりにリニューアル!「フィレオフィッシュ」10月31日(木)までに全店舗で切り替え – 日本マクドナルド
mokuji
フィレオフィッシュ、おいしさの秘密
フィレオフィッシュは、マクドナルドのロングセラー商品だ。1965年にアメリカで生まれた。日本では1971年の創業からレギュラー販売が続いている。
- 柔らかな白身魚をサクサクの衣で包んだフィッシュポーションに
- スライスチーズとタルタルソースを合わせて
- ふんわりバンズで挟んだ
バーガーである。
フィレオフィッシュのおいしさには3つの秘密があるという。
- バンズ トーストではなくスチームすることで、ふわっと食感になる
- チーズ 1枚まるごとではなく半分に切って入れることで、味のバランスがよくなる
- フィッシュポーション アラスカのベーリング海で獲れたスケソウダラ100%の白身に、サクッと感を出すためにパン粉とクラッカー粉をブレンドしている
フィレオフィッシュの商品情報
- 商品名:フィレオフィッシュ
- 単品価格:340円
- バリューセット:640円
- 販売時間:全営業時間
- 販売エリア:全国のマクドナルド店舗(一部店舗を除く)
- カロリー:341kcal
- 原材料:バンズ、フィッシュポーション、スライスチーズ
▼参考サイト
マックの新しいフィレオフィッシュは「フィッシュポーション」が変わった
フィレオフィッシュが25 年ぶりに生まれ変わった。メイン食材のフィッシュポーションを大きくリニューアル。さらにおいしくなったという。
なにが変わったのか。
フィッシュポーションの生産工程である。
原材料であるスケソウダラからフィッシュポーションを作るまでのあいだの冷凍工程を、従来の2回から1回に減らした。
従来の生産工程では、冷凍が2回、解凍が1回あった。
- アラスカのベーリング海でスケソウダラを獲る
- 冷凍してタイに送る
- タイで解凍する
- タイの加工工場で骨や皮などを取り除き、フィッシュブロックを作る
- フィッシュブロックを冷凍する
- フィッシュブロックからフィッシュポーションを作る
- フィッシュポーションに衣とパン粉をつける
- 日本に送る
リニューアルした生産工程では、冷凍が1回、解凍が0回になった。
- アラスカのベーリング海でスケソウダラを獲る
- 現地の加工工場で骨や皮などを取り除き、フィッシュブロックを作る
- 冷凍してタイに送る
- フィッシュブロックからフィッシュポーションを作る
- フィッシュポーションに衣とパン粉をつける
- 日本に送る
【動画】工場でフィッシュポーションができるまで – 日本マクドナルド
アラスカでは漁港に隣接した工場に漁船で直接届けて、半日以内に「加工→冷凍」を終わらせるという。
アラスカで冷凍されたあとは、日本の店舗で揚げるまで一度も解凍しない。品質を落とさずに日本に届けることができるようになった。
マクドナルドの食材評価システムでは、
- 見た目(魚肉の白さ)
- 食感(ジューシーで身がしっかりとしている)
- 風味(魚本来の味)
の3点で従来のフィッシュポーションを上回ったという。
マックの新しいフィレオフィッシュは「環境にやさしく」なった
新しいフィレオフィッシュは環境にやさしくなった。生産工程の見直しが、水やCO2の削減につながった。
- 解凍用の水が年間で約50%減った
- 電力がCO2換算で約38%減った
他にもある。
- ブロック状に加工してから輸送するので、輸送効率があがった
- 現地の工場が別の用途で使うことで、スケソウダラの内臓など廃棄物が約5%減った
環境への負荷を減らしたことで、新しいフィレオフィッシュは「MSC CoC認証」をもらった。海洋資源を守るMSC(海洋管理協議会)から、環境に優しい商品であることのお墨付きを得た。
商品パッケージには「海のエコラベル」が表示されるようになる。新パッケージには2019年12月末までに順次切り替わっていく予定という。
ちなみにMSCのアンバサダー(大使)はココリコの田中さんである。
▼参考サイト
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