31日未明、首里城で火災が発生した。木造3階建ての正殿から出火、北殿や南殿に燃え広がった。
消防車両40台で消火にあたり、約11時間後に鎮火した。正殿と北殿、南殿が全焼するなど主要７棟の計約４８００平方メートルが焼失した。
けが人はいない。消火活動に当たっていた消防隊員が熱中症の症状で搬送された。
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首里城とは
首里城は1492年から1879年までの約450年間存在した琉球王国の政治や外交、文化の中心地である。
首里城正殿は戦前の1925年に「沖縄神社拝殿」として国宝に指定された。
1945年に太平洋戦争中の沖縄戦で焼失した。現在の建物は、沖縄の本土復帰20周年を記念して1992年に国営公園として復元された。
首里城跡は2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録された。日本で11番目の世界遺産である。中国と日本の建築文化を融合した独特の建築様式の価値が認められた。
首里城は沖縄県民にとってはかけがえのない存在である。
沖縄のシンボル・首里城とは 琉球王国450年の政治と文化の中心 沖縄戦で全焼し復元された世界遺産 – 琉球新報
首里城火災 出火から鎮火までの流れ
首里城火災の出火から鎮火までを時系列で追う。
【31日未明】首里城正殿で火災が発生
31日未明、沖縄県那覇市の首里城正殿で火災が発生した。
【号外】首里城正殿と北殿が全焼 他建物への延焼続く けが人の情報なし – 沖縄新報
【午前2時41分】那覇市消防局に119番通報
午前2時41分に、那覇市消防局に119番通報があった。首里城の警備員が通報した。
【午前4時半】爆発音が響く
午前4時半に爆発音のような音が響いた。火災元とみられる正殿が激しく燃え、煙が上がっている。1キロ以上の広範囲で火の粉が飛んでいる。
県警は周辺一帯で交通規制を敷いて立ち入りを規制した。周辺住民に避難を呼び掛け、周辺公民館など避難所に誘導している。
【午前7時】延焼が続く
正殿と北殿がほぼ全焼した。南殿など他の建物に燃え広がっている。
那覇消防局などが消防車両約40台で消火活動をしている。
【午前7時】首里城公園が臨時休業を決める
首里城公園管理センターは３１日午前７時、首里城公園の有料施設を含む園内施設を臨時休園にすると発表した。
【7時半】那覇市が被害警戒本部会議を始める
那覇市は午前7時半から、部長級職員らによる災害警戒本部会議を始めた。
那覇市の城間幹子市長は「那覇市としてできることを最大限取り組む」と語った。
首里城火災：城間市長「那覇市としてできること最大限取り組む」 那覇市が災害警戒本部会議を開始 – 新潟新報
【午後8時】那覇市消防局が記者会見を開く
那覇市消防局は31日午前8時、会見を開いた。
正殿と北殿、南殿、書院・鎖之間（さすのま）、黄金御殿、二階殿の６棟が全焼したと発表した。
奉神門にも延焼しかけている。焼損面積は約４２００平方メートルに上る。
現在は、消防車３０台、約１００人の人員が消火に当たっている。火の勢いは収まってきているが、鎮圧には至っていない。
首里城正殿と北殿、南殿など６棟が全焼 那覇市消防発表 消火活動続く – 新潟新報
【午前8時半】沖縄県が緊急会議を開く
沖縄県は午後8時半から緊急会議を開いた。
富川盛武副知事は「緊急な対応、中期的、長期的にもすべて調整して対応する」と述べた。
首里城火災：沖縄県が緊急会議 県幹部「緊急、中期、長期的に対応」 – 沖縄新報
【午前9時】沖縄気象台が火災が起きやすい気象条件ではなかったと発表
沖縄気象台によると、事件当時は開催が起きやすい気象条件ではなかった。乾燥注意報は出ていなかった。
31日午前3時の那覇市の気象
- 天気：曇り
- 気温：24度
- 湿度：69度
- 風向：北北東風速3.5メートル
首里城火災：沖縄気象台「火災が起きやすい気象条件ではなかった」 – 沖縄新報
【午前11時】首里城火災 発生から8時間後の午前11時に鎮圧
那覇市消防局は、首里城火災が午前11時に鎮圧したと発表した。発生から8時間後である。
火の勢いが収まり、延焼の危険がなくなったと判断した。鎮火に至っておらず、消火活動は続いている。
首里城火災、約８時間後に「鎮圧」 那覇市消防局 鎮火には至らず引き続き消火活動 – 沖縄新報
【午前中】首里城再建に政府として全力で取り組む 菅官房長官
菅官房長官は午前中の記者会見で、火災にあった那覇市の首里城の再建に政府として全力を挙げる考えを示した。
【午後1時半】首里城火災 発生から11時間後の午後1時半ごろに鎮火
那覇市消防局は、首里城火災が午後１時半に鎮火したと発表した。
正殿と北殿、南殿が全焼した。主要７棟の計約４８００平方メートルが焼失した。
首里城火災、１時半に鎮火 那覇市消防局 発生から約11時間後 – 沖縄新報
続報があれば追記していく。
