言葉遣いを直したい人必見!12の例文で正しい言葉の使い方を学ぼう

言葉遣いを直したい人必見!12の例文で正しい言葉の使い方を学ぼう

言葉は移りゆくものだ。生まれた世代で、言葉遣いの常識は変わる。普段、何気なく使っている話し言葉が「正しい」「まちがっている」ではなく、相手や状況によってふさわしくない言葉遣いがあるのだ。

大切なのは、TPOにあわせて言葉を使い分けること。そのためには、本来の言葉の使い方を学ぶことだ。

ここでは、言葉遣いを直したい人が知っておきたい、正しい言葉の使い方を12例紹介する。

言葉遣いを直したい人が知っておきたい正しい言葉の使い方12例

1「〇〇のほう」

「〇〇のほう」はコンビニのレジでよく聞く表現だ。「商品のほうお預かりします」「おつりのほうお返しします」など、店員によっては1度のレジで5回ほど使う。ときどき使うのは問題ないが、短い会話で何度も使われるとイラっとする。

会社でも使う人がいる。「書類のほうご覧ください」「お名前のほうご記入ください」など。使うのは構わないけれど、繰り返すと語彙力がない人だと相手に思われる。人によっては不愉快に感じるかもしれない。プレゼンや商談などでは「〇〇のほう」が気になり、提案をきちんと聞いてもらえない恐れもある。

「商品をお預かりします」「おつりをお返しします」「書類をご覧ください」「お名前をご記入ください」で敬意は伝わる。言葉遣いを直したいと思って、丁寧すぎる表現になっていないか気をつけよう。

2「おそろいになりましたか」

「食事はおそろいになりましたか?」。ファミレスでの定番のセリフだが、日本語としてはちょっとおかしい言葉遣いだ。敬語は人に対して使うのであって、モノに対しては使わない。「食事」は人ではなくモノ。「食事はおそろいになりましたでしょうか?」が正しい言葉の使い方だ。

仕事でも「書類はおそろいになりましたか?」と使う人がいる。「書類はそろいましたでしょうか?」に矯正しよう。

もちろん、人が主語の場合は敬語を使う。「みなさま、おそろいになりましたか?」「〇〇御一行様、おそろいになりましたか?」など。

言葉遣いを直したいからといって、なんでもかんでも「お」「ご」をつけるのはやめよう。敬語を使っていいのは、身内以外の人に対してだけだ。

3「ご〇〇していただけます」

店員に「これ使っていいですか?」と聞くと、ときどき「ご使用していただけます」と返事がある。これもちょっとおかしい言葉遣いだ。「ご使用する」+「いただく」で二重敬語になっている。1人の相手に対して2つの敬語を使うのはルール違反。「使用していただけます」あるいは「ご使用いただけます」が正しい言葉の使い方だ。

登場人物がもう一人いる場合は使ってもいい。「〇〇さん、△△さんをご案内していただけますか」という表現。「ご案内して」は△△さんに対して、「いただけますか?」は〇〇さんに対しての敬語だ。

言葉遣いを直したい人は、敬語を使いすぎないこと。スーパーの特価セールじゃないけれど、「お一人様一つ」が敬語のルールだ。

4「ちょうだいします」

予約するときに聞かれる「お名前ちょうだいできますか?」という表現。これは大げさすぎる言葉遣いだ。「ちょうだい」という言葉には、相手からもらって自分のモノにするという意味を含む。「名前、あとでちゃんと返してね」と言いたくなる。「お名前うかがえますか?」が正しい言葉遣いだ。

電話対応でたまに聞くのが「〇〇は本日お休みをちょうだいしております」という表現。「僕は〇〇さんに休みをあげたつもりないけど」と心の中でつぶやく。休んでいるのは本人の都合。電話の相手から休みをプレゼントされたわけではない。

しかも社内の人間に敬語は使わないので、「お休み」はおかしい。「休みをとっております」が正しい日本語の表現だ。

5「なるほど」

「なるほど」は、あいづち界の大物だ。ゆっくり言ってみたり強く言ってみたりと、さまざまなバリエーションがあるので、会話でのあいづちには欠かせない。だが、何度も使いすぎるとバカにされていると相手は感じる。「そうですね」「すごい!」「ええ」「お察しします」「それで?」など、いろいろなあいづちを使い分けよう。

ここで言いたいのはそういうことではない。「なるほど」は言い方によって上から目線に聞こえる。目上の人に対して「使うな!」とは言わないが、「なるほど」のあとに「確かにその通りです」「勉強になります」と続けよう。これだけでへりくだった表現に変わる。

「なるほど」のあとに「参考になります」はいまいち。「参考」も、上から目線を感じる言葉だ。詳しくはリンク先を読んでみてほしい。

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2018.03.29

6「お教えいたします」

電気屋などで「この意味を教えてもらえますか?」とたずねると、ときどき「お教えいたします」と返事がある。「教える」は本来、「上の人→下の人」に使う言葉。「先生→生徒」「親→子」「上司→部下」などだ。たしかに一般人に比べ電気屋の店員の知識はすばらしいが、どちらかというとお客さまのほうが立場は上のはず。ちょっと失礼な言葉遣いだ。

会社でも注意すること。道をたずねられて「はい、お教えいたします!」は失礼。「説明いたします」「ご案内いたします」が正しい言葉の使い方だ。

勘違いしてほしくないのは、日本語としては間違えてないということ。謙譲語としても正しい。しかし、社会人のマナーとしてふさわしくない表現なのだ。

ちょっとしたことだが、言葉遣いを直したい人は気をつけてほしい。

7「差し上げてください」

「もう一枚、袋もらっていいですか?」と客にたずねられて困るスーパーの店員。そこに先輩が現れて「差し上げてください」と後輩に助け舟をだす。これは正しい言葉遣い。自分や身内には謙譲語を使うのが正解だ。

同じ身内でも、先輩が店長に「店長の奥様に差し上げてください」とお土産を渡すのはダメ。この表現では、家に帰ったあと「店長が差し上げてください」ということ。店長は目上の人。謙譲語を使うのはおかしい。「店長の奥様にお渡しください」が正しい言葉の使い方だ。

言葉遣いを直したい人にとっての難関は尊敬語と謙譲語を使い分けることだ。「主語は誰?」と考えると、うまく使えるようになる。

8「お久しぶりです」

転勤先から本社に戻り、久しぶりに昔の得意先に顔をだす。そこでひと言「お久しぶりです」。これもちょっとおかしい言葉遣いだ。

「お久しぶりです」を使っていいラインは、仲良しの先輩まで。社外や目上の人には「ご無沙汰しております」と言うのが無難だ。

社外の人でも、とくに仲の良い相手には「お久しぶりです」でも構わないが、本来は親しい間柄での挨拶だとわかった上で使おう。相手や状況によって使い分けるのが言葉遣いの上級者だ。

9「大丈夫です」

「これコピーしといてくれる?」に対して「はい、大丈夫です」という返事。「大丈夫です」はどんなときでも使える魔法の言葉だと思っていたら大間違い。「大丈夫」は安心できるという意味の言葉。イエス/ノーを伝える用途には、ふさわしくない。「承知いたしました」「はい、けっこうです」が正しい言葉遣いだ。

苦しそうな相手に具合をたずねるときの「大丈夫?」にも注意が必要だ。「大丈夫?」と聞くとほとんどの人が「大丈夫です」と答えるもの。とくに日本人はちょっとやそっとでは助けを求めない。

「どこか痛いの?」と具体的に聞いてあげよう。そのほうが相手も答えやすいはずだ。

10「してもらっていいですか」

職場で頼みごとをするのは気がひける。つい言ってしまうのが「〇〇してもらっていいですか?」。依頼するというより許可を求める表現だ。本人は遠慮の気持ちを伝えたいのかもしれないが、相手によっては「遠回しでわずらわしい」「はっきり言えばいいのに」と感じる。「〇〇していただけますか?」とすっきり言える大人になりたいものだ。

どうしてもストレートに言えないなら、「お手数ですが」や「申し訳ありませんが」などのクッション言葉をつけるといい。「相手に気配りしてます」とアピールした上で、「これやってください」とお願いする。とても丁寧な表現だ。

クッション言葉は便利だ。言葉遣いを直したい人は積極的に覚えたい。ワンランク上の話し方が、きっとできるはずだ。

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2018.03.21

11「けっこうです」

男に食事に誘われて「けっこうです」と笑顔で断る。でも、男はうれしそうな顔をしている。どうして? それは「けっこうです」を女はノーの意味で使ったのに、男はイエスの意味で受け取ったから。言葉の使い方ひとつで、悲劇が起こる。正しい言葉遣いを心がけたいものだ。

「けっこう」は使うタイミングによって意味が変わる。先ほどの例のように、否定の意味で使っても、相手にはイエスと伝わることがある。「いいえ、けっこうです」「もう十分です」など、はっきり伝わる言葉を選択したほうが面倒なことが起こらないのでおすすめだ。

ひとつ覚えておきたいのは「けっこうなお味でした」という表現。「いつ使うの?」って感じのフレーズだが、もし使えたら最高に大人っぽい。接待などで料亭に行ったときにで使ってほしい。ファミレスで使うのはおすすめできないが。

12「〇〇的には」

「私的には〇〇くんは△△ちゃんのこと好きだと思うよ」。「〇〇的には」は、電車の中で女子高生が使ってそうな言葉遣いナンバーワンに君臨するツワモノ。「断言するのは怖いから、ちょっと水で薄め、ぼやけさせてみた」という表現だ。自分の発言に責任を持ちたくない気持ちが言葉の端々からにじみ出ている。

プロポーズで「僕的には〇〇さんのこと大好きだと思います」と言ったら、イエスと返事してもらえるか考えると、この言葉遣いのデメリットがはっきりとわかる。相手を不安にさせるのだ。ビジネスでは避けるべき言葉の使い方だ。

はっきり言うことができない場合は、「私といたしましては」を使うこと。「〇〇的には」とは反対に責任感が伝わる。

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