僕らを悩ませる自己中心的な人びとベスト10|近寄るな、迷惑だ!

僕らを悩ませる自己中心的な人びとベスト10|近寄るな、迷惑だ!

はじめに、学校や職場で、自己中心的な人たちに日々悩まされているみなさんには、心よりお疲れさまと伝えたい。

この記事では僕らのまわりにいる自己中心的な人物をまとめた。次の症状が出始めているみなさんには、たっぷりと共感していただけると思う。

  • 自己中な人にいらいらしすぎて、毛細血管の再生が追いつかない
  • 握りつぶしたアルミ缶が100本をゆうに超えた
  • 彼らの首をしめる夢を週に4回は見ている

さっそく本題に入ろう。

自己中心的な人ベスト10

自己中心的な人ベスト10を発表する。彼らが自己中な行動をする理由や、彼らとの正しい接し方も解説していくつもりだ。

01 自分の話ばかりする人

自分の話ばかりする人がいる。他の誰かが話をしている途中でも、自分の話したい話題に、無理やり話をすり替える。相手の話を聞こうとはちっともしない。そもそも聞く気がないのだ。まさに自己中心的な人といえる。

たとえばこんな感じだ。「日曜日に家族でディズニーラントに行ってきたよ。それで……」。「へえ、そう。それはそうと今朝のニュースでさ、歌手の〇〇が俳優の△△のマンションにお泊まりだってやってたよ。私、△△のファンだから朝ごはん食べられなかった。裏切りよね。ひどいと思わない?」。苦笑いするしかない。

彼らとの会話はまったくうんざりする。自分が聞いてほしかった話題が途中で終わるのは、かなり消化不良。自分ばかりいつも聞き役をさせられるのも、もやっとする。ピッチャーをやりたいのに、いつもキャッチャーをやらされる。自分が気の弱い小学生になった気分だ。

自分の話ばかりする人は2通りのタイプに分かれる。ひとつは会話に飢えているタイプ。話をするのが楽しすぎて、ついついしゃべってしまうのだ。家族とうまくいっていなかったり、友だちや恋人がいなかったりする人が多い。はしゃぎすぎて、相手がどう感じているかまで気が回らないのだ。

もうひとつは短気なタイプだ。相手の話がおもしろくないと感じると、それ以上聞くのが耐えられない。すぐに話題を変えようとする。自分の思い通りにならないと我慢できない。ザ・自己中心的といえる。

たしかに話がつまらない人もいる。自分のほうが場を盛り上げられると感じるときもある。だけど、多くの人は相手の話を途中で遮るなんてしない。最後まで聞くのが礼儀だと知っているからだ。

彼らとの会話では、適当に相づちをうち、さっさと話題を変えてしまうのがいい。相手は話し相手のいないさみしい人、あるいは大人の皮をかぶった子どもだ。嫌な思いをしてまでボランティアをする必要がどこにある?

02 空気が読めない人

場の空気が読めない人にはハラハラさせられる。まわりの人があえて言わないようにしていること(鼻毛が出ているとか、首筋にキスマークがついているとか)を、まるで自分だけが気づいた大発見みたいに嬉々としてつっこむ。当人は赤面して固まり、まわりは驚きのあまり固まる。現代に生きるメデューサだ。

彼らは相手の嫌がることや、いま言わなくてもいいことをどうして平気で口にできるのか?

空気が読めない人は、自分自身を客観的に見る能力が欠けているといわれる。まわりから浮いていようが、冷たい目で見られていようが、本人は気づかない。というより、気づけないのだ。

さらにやっかいなのは、空気を読む能力はまわりが口すっぱく注意したところで改善できるたぐいの能力ではないのだ。僕らは呼吸と同じくらい自然にできるけれど、彼らには目を閉じたまま針に糸を通すよりむずかしい。かわいそうな気もする。

だからといって放っておくわけにもいかない。仕事では特にだ。大事な商談中に余計な一言を言われたら堪らない。部下が空気が読めないタイプなら、対策が必要だ。「〇〇の場合は、△△と言わない」といったルールを作っておこう。部下に伝わるよう具体的な表現にするのがコツだ。大人だからこれくらいわかるだろうではダメだ。痛い目をみるのは僕らなのだから。

もし、彼らの発言に腹が立ったら、その旨をはっきりと伝えるほうがいい。「〇〇と言われるのは△△という理由で許せない。やめてほしい」と言う。表情や態度でほのめかしてもムダだ。彼らはそれを感じ取ることができない。変化球は通用しない。ストレート勝負だ。

03 自分を特別な存在だと思っている人

自分は何をしても許される。そんな甘ったれた考えを持つ人がいる。ミスをしてもまるで人ごとのような新入社員なんかがそうだ。彼らは、自分がまわりに迷惑をかけているのを反省するどころか、尻拭いをしてもらうのが当たり前だと思っているようだ。自己中心的な人たちの、さらにその中心にいるような存在だ。ダーツなら高得点が狙える。

彼らには説教をするのも一苦労だ。ちょっときつい言い方をすると「この仕事は僕には向いていない」「僕のこと全然わかってくれない」とふてくされる。まるで自分が被害者のように。殴りたくなる。

こんな人もいる。「私、気にしすぎる性格なんです」とか「打たれ弱いんです」とか言っちゃう人。彼らは「だから特別扱いしてください」と遠回しに要求しているのだ。打たれ弱いだと? 神経が太くないとそんなこと言えないはずだ。

彼らは自分を特別な存在だと勘違いしている。家族に甘やかされて育った人に多く、まわりから大切にされるのが当たり前だと思っている。大人になっても甘えが抜けずにいるのだ。

でも、赤の他人である僕らには、彼らは特別でもなんでもない。八百屋で売っているキャベツやきゅうりと同じだ。メロンではない。

こういう人は放っておくに限る。彼らの甘えを受け止めてはいけない。依存されてしまうからだ。ずっと子守をするはめになる。「意地悪する」とか「無視する」とか言い出したら、「わかってあげられなくてごめんね」とでも言っておこう。数日はご機嫌に過ごしてくれるはずだ。触らぬ神にたたりなし。

04 マイペースすぎる人

自己中心的な人物かどうか賛否両論あるのが、マイペースな人だ。ここでいうマイペースな人とは、自分の価値観をなりより大切にする人のこと。会社の飲み会より、自分の趣味を優先するタイプだ。昔気質のサラリーマンにはニュータイプに映る。互いに分かり合えない存在となる場合が多い。

個人的にはマイペースで何が悪いと思っている。凝り固まった価値観で人を評価するなと言いたい。「社会人として許されない」なんて言われると笑ってしまう。「あなたも本当は帰りたいんじゃないの?」 「うらやましいんでしょ?」と聞いてみたくなる。

だけど、組織に属している以上、会社の伝統には従うべきだとも思う。マイペースすぎる人は組織では浮く。チームワークを乱しているという意見ももっともだ。なにより、わがままで扱いにくい人物とのレッテルを貼られると仕事がやりにくくなる。これは致命的だ。

忘年会や新年会は絶対参加、大きな打ち上げは必ず参加、普段の誘いは1/3ほど参加する。付かず離れず、「社会人として」バランス感覚を大切にしたい。

05 仕切りたがる人

なにかと仕切りたがる人がいる。「旅行に行きたいね」なんて友だちと話しているとき、「じゃあ、〇〇さんはパンフレットもらってきて」「予約は△△さんが適任ね」と仕切りはじめる。まわりからは疎まれる存在だ。本人のいないところでは「リーダーぶって何様なの?」「どうして命令されないといけないの?」と陰口を叩かれる。たしかに自己中だ。

彼らに悪気はない。良かれと思って仕切っているのだ。「私がいなくちゃ話しがまとまらないでしょ」と思っている。旅行が実現したときには「私が仕切ったからうまくいったのよ」と悦に入る。鼻はピノキオくらい伸びている。

扱い方は簡単だ。彼らはまわりからおだてられるのに弱い。「さすが□□さん! あなたがいると本当に助かるわ。■■の仕事お願いできないかしら。□□さんならスムーズに行くと思うの」と、誰もやりたがらない仕事(集金とか、予約とか)を任せるといい。リーダーではなく、端っこの方でせっせと働いてもらうのだ。

このタイプは扱い方を間違えるとめんどうになる。「リーダーぶるな!」「偉そうにしないで!」とはっきり言い切ってしまうと、彼らはすねる。そのまま静かになるならそれでもいいが、そういうわけでもない。手のひらを返したように非常力的になったり、攻撃的になったりする。手のひらでコロコロと転がしておこう。

06 とりあえず反対する人

人の意見にとりあえず反対する人がいる。有名店のパスタを食べに行こうとしているとき、「値段の割においしくなさそう」とか言っちゃう人物だ。新しい企画のアイデアを出し合っているとき、難癖をつけたり、否定したりするのもこのタイプだ。

反対するのが悪いと言っているのではない。反対するくせに、別のアイデアを出さないのがムカつくのだ。「どこが悪いか教えてほしい」と聞いてみても、「悪いものは悪いんだよ」的な答えしか返ってこない。

上司がこのタイプだったら最悪だ。会議は長引くし、部下は意見を出せなくなる。はっきり言って会社の癌だ。

彼らはなぜ反対するのか? 自分が誰より目立ちたいと思っているからだ。自分以外がまわりから認められたり、ちやほやされたりするのが許せないのだ。自己中心的としか言いようがない。

本当のところは自分もアイデアを出したいのだけど、彼らにはそういった能力も引き出しもない。本人もそれがわかっているから、「だけどさ」「でもさ」と口を挟むことで大物感を演出している。なんとか注目を集めようとしているのだ。

彼らをギャフンと言わせたいなら、理詰めで反論するのがおすすめだ。彼らの意見は筋が通っていない場合が多い。ただ反対したいだけだからだ。イライラせず、冷静にひとつひとつ指摘していけばいい。彼らは顔を赤く染め、黙るだろう。

あるいは、仕事を丸投げしてみてもおもしろい。「僕にはむずかしいようです。〇〇さんがやってください」と預けてしまう方法だ。反対した立場上、彼らは断るわけにもいかない。受けるしかない。しかし、実力が伴っていないから、最後までやり遂げる可能性は極めて低い。途中で投げ出す。そうなったときに再度拾い上げ、話を進めるといい。彼らはうつむき、プルプルと震えるしかない。

07 過去の自慢話をする人

中年以上に多いのが過去の自慢話をする人だ。お酒が入ると、「おれの若い頃はね……」を枕詞に物語を語りだす。悲しいことに物語のバリエーションは少ない。何度も同じ話を聞かされるはめになる。自己中心的な人物だ。

悪酔いするとさらにタチが悪い。「最近の若いヤツらときたら……」。定番のセリフに続けて説教をはじめる。ターゲットになった人(若手社員が多い)は「またはじった」と嘆きつつ、黙って付き合うしかない。こんな上司が多いのだから、飲み会に参加したくない若者が増えるのも無理はない。

過去を自慢する人はだいたい終わっている人だ。水を張ったバケツに放り込まれた花火みたいなもの。仕事への情熱はすでに消えている。プライベートでは生きがいになるような趣味を持っていない。家庭にも居場所がなく、頼ってくれる友人もいない。誰からも必要とされていない人。つまりゴミだ。

今を生きている人なら、現在進行形の物語を語るはずだ。夢中になれるものがあるなら、過去の物語に頼る必要もないだろう。現実が哀れで寂しいものだから、輝いていた過去しか語るべき物語がないのだ。
彼らはすでに過去の人だ。彼らの話を聞いても得られるものは少ない。時間の無駄だ。ゴマをするメリットもない。彼らが出世するような会社に勤めているなら、すぐにでも転職サイトに登録した方が身のためだ。

ただ、そんな彼らも昔は輝いていたはずだ。できることならもう一度立ち上がり、中年オヤジの生き様を背中で語ってほしいものだ。憧れさせてほしいものだ。なんて思ったりもする。

08 目立ちたがり屋さんの人

「自分が、自分が」と出しゃばる人は、どんな場所でもうるさい存在だ。まさに自己中心的な人物といえる。行事のときに自分が中心となって指示を出したがる人や、誰かが話しているときに遮るように「俺としてはさ」「つまりさ」と口を挟んでくる人たちだ。

言うだけ言って満足し、責任を取らないのも彼らの特徴だ。偉そうに口を挟むわりには、たわいもない発言である場合が多い。彼らがしゃしゃり出てくるたびに「またか!」とまわりをうんざりさせる。

彼らは自己主張が強いタイプだ。自分を認めてほしい、注目してほしいと常に思っている。そのため、話に割り込み、自分を中心とした話題に切り替えようとする。

また、かなりの自信家だ。自分が世界で一番正しいと思っている。自分の素晴らしさに気づかないまわりがおかしいとすら考えている。「おれの言う通りにしろ!」が決めゼリフの上司もこのタイプ。自分の能力が誰より優れていると思っているため、部下を信頼して仕事を任せることができない。器が小さい人物だ。ペットボトルのキャップくらいだろう。

彼らの話に耳を傾ける必要はない。口を挟んできたら休憩の合図だ。CM入りまーす、とお茶でも飲みに行こう。向き合う必要があるなら、彼を含めた数人で冷静に話し合うといい。しどろもどろになってすぐにボロが出るだろう。

09 健康志向を強要する人

健康志向の人が増えている。食事を見直したり、ジョギングやウォーキングを始めたりする人が多い。雑誌やテレビでは健康に関する特集がなんども組まれ、「オーガニック」「自然食」といったキーワードが身近な言葉となった。「無農薬・無添加」の食材で作られた食事のすばらしさがあちこちで語られている。

健康に気をつけるのはとってもいいことだ。すごいな、と思う。だだし、その信念を他人にも強要する人がいる。そういうの、ちょっと自己中心的じゃないか?

「あなたも健康志向の食事に変えるべき」と押し付けるのは、ただのおせっかいだ。たしかにその通りなのかもしれないけれど、強要されるのは嫌なのだ。「私は正しい、あなたは間違っている」と思い込んでいる人を相手にするのは疲れるのだ。

反論しにくいのも、やっかいだ。彼らの言っている内容は正しいし、曲がりなりにも僕らの体を心配してくれている。適当にはあしらえない。だんだんと息が詰まってくる。「やれ農薬だ、やれ化学調味料だ」とささやかれながら食べるご飯は美味しくないのだ。

彼らは自己愛が強いタイプだ。自分が好きだからこそ、身体が気になる。健康を気遣うのだ。そして、自分は正しいと信じきっている。「お昼はコンビニの弁当」「テレビとポテチとコカコーラ」といった食生活の人を見つけると矯正したくなるのだ。

彼らには自分の気持ちをはっきりと伝えるしかない。「あなたに信念があるように、私には私の信念がある!」と。それでもガミガミうるさいなら、もう知らんぷりだ。「着色料や保存料は私の人生のスパイスなの。あなたの人生は無着色なのね」とからあげを口いっぱいに詰め込もう。ペプシで流し込め!

10早口でまくしたてる人

相手のことなどお構いなしに早口でしゃべり続ける人がいる。口を挟むすきすら与えてくれないその姿は、まるでぜんまいの壊れた人形。スイッチを何度押しても止まらない目覚まし時計くらい不愉快だ。自己中心的すぎないか?

早口でしゃべる人は3つのタイプに分かれる。ひとつは直感型の早口タイプ。思いついたことを次から次へと口にする人だ。このタイプは子どもっぽいところがある。話したいと思ったら話さずにはいられない。言っていいこと、悪いことをよく考えずにしゃべるため、失言も多い。ペラペラとしゃべり続けてしまうのは、構ってほしい気持ちからだ。

もうひとつは隠し事をしている人。人は不安になると無意識に早口になる。都合が悪いことがあったり、何かを隠していたりするケースだ。普段はそれほどでもない人が急に早口になったら、裏に何かあると考えた方がいい。

さいごは緊張で早口になっている人。自分の話を多くの人が聞いているときや、お客さんに商品を説明しているときなど、緊張から早口になってしまう。息継ぎすら忘れ、相手が言葉を挟む余地もないほどのスピードで話すのは、自分に自信がない証拠だ。自意識過剰ぎみの人に多い。

いずれの理由にしても、聞いている側としては結構なストレスになる。彼らに対しては、ゆったりした動きが有効だ。大げさに咳払いをしたり、ゆっくりを姿勢を整えたりするといい。注意を逸らし、スピードを落とさせる。相手のペースを乱すのだ。

それでもスピードが落ちないなら、相手に手のひらを向け「ちょっと待った!」とはっきり言ってしまおう。早口になっているよ、と伝えてあげるのも優しさだ。

話を切り上げたいときは、会話に興味を失った態度をみせるといい。視線を逸らしたり、お茶を飲んだりする。相手のおしゃべりに水を差し、話を切り上げるチャンスを生み出すのだ。

まとめ|自己中心的な人になっていない?

自己中心的な人を10タイプ紹介した。自分が自己中になっていないか、心配になった人もいるかもしれない。私のことが書いてある、と感じた人もいるかもしれない。

次の3つの質問にひとつでも当てはまるなら、態度を改めたほうがいい。これらは自己中心的な人にみられる傾向だからだ。

  • 興味がある会話以外、会話がはずまない
  • 友人と歩いていると、いつの間にか距離が離れている
  • 誰かの会話に、強引に割り込むことがときどきある

だけど、安心してほしい。ホンモノの自己中は心配したりしないから。不安になっている時点で、あなたは自己中心的な人ではない。大丈夫だ。あなたはこれからも、彼らに苦しめられる側の人間なのだ。

参考書籍:『「めんどうくさい人」の取り扱い方法』渋谷晶三

僕らを悩ませる自己中心的な人びとベスト10|近寄るな、迷惑だ!