僕らを困らせる無神経な人びとベスト9|まじKYなんですけど?

僕らを困らせる無神経な人びとベスト9|まじKYなんですけど

はじめに、学校や職場で、無神経な人たちに日々お困りのみなさんには、心よりお疲れさまと伝えたい。

この記事では僕らのまわりにいる無神経な人物をまとめた。次の症状が出始めているみなさんには、たっぷりと共感していただけると思う。

  • 無神経な人にいらいらしすぎて、キーボードの「SHINE」の接触が悪い
  • 誕生日プレゼントはデスノートを希望する
  • 彼らをビルの屋上から突き落とす夢を週に3回は見ている

さっそく本題に入ろう。

無神経な人ベスト9

無神経な人ベスト9を発表する。彼らが無神経な行動をする理由や、彼らとの正しい接し方も解説していくつもりだ。

01 忙しいときにむだ話をしてくる人

むだ話を延々としてくる人にはうんざりする。次の予定があるのに競馬の話をやめてくれない取引先の担当者や、クレーム対応で急いでいるときに「さっきの会議の議事録できてる?」と涼しい顔で聞いてくる上司。「ねえ奥さん知ってる?」とニヤニヤ近づいてくる近所のおばちゃんも、もちろん含まれる。

彼らはまったく無神経な人たちだ。こちらの都合を考えてくれないどころか、忙しいタイミングをピンポイントで狙ってくる。「早く終わってほしい」という気持ちを全身で表現するのだけれど、なかなか察してくれない。「わざとやっている疑惑」が生まれるのも当然だ。

はっきりいって、彼らは鈍感すぎる。相手の話を切り上げたい合図(視線が泳ぐとか、落ち着かない様子とか)が見えると、大抵の人は「話を終わらせたい」という気持ちを読み取ってくれる。そろそろ話を切り上げたほうがいいと考える。

だけど彼らはこういった感情を読み取ることができない。「黙って聞いているのだから、話を続けてもいい」と捉える。自分の都合のいいように考えるのだ。

彼らに常識は通用しない。「こちらの態度から感情を読み取ってほしい」と期待するのが、そもそもの間違いだ。「ごめん、急いでいる」「30分で終わらないといけない仕事がある」と、はっきりと宣言しよう。

ただし、相手が目上の人や上司の場合は、なかなか言い出しにくいもの。そんなときは、会話がとぎれる瞬間を無理やり作り出す方法がある。

人にはこんな特徴がある。会話に熱が入っているときほど、相手の行動に釣られるのだ。こちらがお茶を飲んだり、椅子に座りなおしたりすると、無意識に相手も同じ行動をとる。そうすると自然と会話が途切れる。そのタイミングで「そろそろ失礼します」と席を離れるのだ。一瞬の隙を見逃すな!

02 親しくないのに馴れ馴れしい人

それほど親しくないのに、やたら馴れ馴れしい人がいる。会ったばかりなのに、まるで小学校時代の同級生のように砕けた口調で話しかけてくる人。仕事上の付き合いしかないのに、プライベートなことをズケズケと聞いてくる人。いちど飲みに行っただけで肩を組んでくる人もいる。ちょっと無神経すぎやしないか?

仲良くなりたい人がいる場合、大抵の人は順序を踏む。相手が自分のことをどう思っているかを探りながら、少しずつ距離を縮めていく。他人の家に土足で入るようなマネはしないものだ。

だけど彼らは違う。彼らは、これまでの人生で人間関係に苦労したり、嫌な思いをしたりした経験がない。社会人になった後も、学生時代と同じような感覚で誰とでもすぐに友だちになれると信じている。 良くいえば、子供っぽい無邪気な振る舞い。悪くいえば無神経だ。

彼らは好きにさせておくのが吉。いらいらしたり、「馴れ馴れしくするな!」といったりしても疲れるだけ。彼らは馴れ馴れしくしているつもりはない。「きょとん」とした瞳でみつめられるだけだ。

だけど、嫌なことははっきりと断る。気が乗らない誘いや、答えたくない質問には「そんなこと答えられない」と言い切ろう。彼らは楽天的な性格の持ち主。断られても落ち込んだり、根に持ったりしない。陰口を言われるなどの二次被害も起こらない。

03 ケアレスミスが多い人

ケアレスミスの多い人がいる。言い間違いや聞き間違い、物忘れ、ど忘れ、遅刻など、同じミスをなんども繰り返す人だ。「ここ間違えやすいよ」と念を押しても、期待通りに間違えてくれる。数分前に伝えたことすら忘れるのだ。そのうち自分の名前まで忘れてしまうんじゃないかと心配になる。

このタイプが職場にいると本当に困る。なにをやらせてもミスをするのだ。まったく仕事を任せられない。尻拭いをさせられるのは、いつも僕らだ。「天然だね」で済むのは3回まで。それ以上はただの無神経な人だ。次からは「養殖」で育った人を雇ってほしい。

彼らは仕事への情熱を失っているか、あるいは仕事を軽く見ている。約束をよく忘れる人は、本心では「行きたくない」「やりたくない」と思っている。担当者の名前が思い出せないのは、無意識にその人を嫌だと感じているからだ。物忘れや遅刻が多いのも、仕事を軽くみている証拠。ミスをしてもなんとかなると思っているのだ。

あまりにもミスが目につくなら、いちど話し合ったほうがいい。心の奥にある悩みを探るのだ。「仕事しんどいの?」と声をかけると、思いがけない悩みを打ち明けてくれるかもしれない。悩みがなくなれば、ミスも減るだろう。

04 噂話が好きな人

三度の飯より噂話が好きという人がいる。彼らの守備範囲はおそろしく広い。ゴールデングラブ賞クラスだ。有名人のゴシップに始まり、職場の人間関係、近所に住む人のプライベートまで目を輝かせて話す。話し出したら止まらない。部屋の空気を全部抜くまで彼らは話し続ける。

「知ってる? 営業のA部長、奥さんと別居中だって。不倫がばれたってウワサよ」「おい、企画のB君と人事のC子さんが付き合ってるらしいぞ。D子さんが会社を休んでるのはそれが原因だとか」「E子さんのご主人、会社をリストラされたみたいよ。お子さん中学受験するって言ってたけど大変ね。どうするのかしらね?」といった具合だ。まったく無神経極まりない人たちだ。

ゴシップ好きな人は、心が満たされていない人が多い。自分の人生に不満を持っていたり、寂しさを感じたりしているから、幸せな人や喜んでいる人を素直に祝福できない。妬み、やっかみといった感情が生まれる。自分の人生に満足し、安定した気持ちで生きているなら、他人の幸せをいっしょに喜べるはずだ。

彼らは、幸せな人を見ると粗探しをしたくなる。他人の幸せを認めたくないからだ。それを認めてしまうと、自分の惨めさを再確認することになる。「あの人に比べて私は……」とますます辛くなるのだ。家庭円満な人が喧嘩をしたとか、まわりに信頼されている同僚が不倫をしているとか、幸せな他人のネガティブな情報を集めようとする。自分と同じレベルだと安心したいのだ。

また、噂話には魔力がある。他人の不幸は蜜の味というように、人を惹きつける。噂話をするとき、それを聞きたがっている相手に対して優位な立場に立ったような気持ちになれるのだ。「教えて」と言われると気分がいい。みんなが自分を見てくれる。劣等感が満たされ、気持ちが晴れる。まったく、かわいそうな人たちだ。

彼らとは適度な距離を保とう。近づきすぎると、彼らのネガティブな感情に僕らが巻き込まれる。噂話がはじまったら、リアクションをとらないように。彼らは相手の驚く顔や興味をそそられる様子を見て満足する。リアクションの薄い相手は、話していても楽しくないのだ。「反応の薄いつまらない人」と思われたらこっちのもの。向こうが勝手に離れていく。

ただし、彼らは敵に回すとやっかいな存在になる。「そんな話はするな」「軽蔑するよ」とストレートに言ってしまうと、今度は僕らが噂話のターゲットにされる。良識がある人ばかりの職場ならいいが、噂話が好きな人は思った以上に多い。要注意だ。

05 ところかまわず大声で話す人

電車や飲食店で、まるで王様のように大声で話す人がいる。まわりの状況をかえりみないその様は、まさに無神経な人といえる。電話の声が大きい人もいる。こういう人にかぎってよく声が通るのだ。フロア中に聞こえるため、彼らが電話を取るたびに顔をしかめる人も少なくない。迷惑な存在だ。

彼らが大きな声を出すのは、自分を大きく見せるためだ。自信満々な声とは裏腹に、心は不安でいっぱい。自信のなさを隠すために、大声でまわりを威圧しているのだ。弱い犬ほどよく吠えるということわざがあるが、彼らにぴったりの言葉だ。

また、「自分はすごい」とアピールするためでもある。「おれはこんなにいろいろ知っている」「仕事を頑張っている」「おれを見てくれ!」と必死に声を張り上げ、まわりに宣伝しているのだ。そうでもしないと誰からも見向きもされない程度の存在。キッチンの三角コーナーがお似合いの人物だ。

専門用語やカタカナ言葉を好んだり、うんちくを語りたがったりする人も同じタイプといえる。自分を知的に見せたいのだ。そうすれば、目の前の女の子が自分を好きになると思っている。大バカ者だ。

女の子にモテたいなら、ワインのうんちくを語るより、一万円札の大きさに切った紙を100枚用意して、財布の分厚さをアピールしたほうがいい(嘘)。

彼らのそばにいるのは大きなストレスだ。電話のたびに席を離れたり、耳栓をしたりするのでは、仕事に支障が出る。上の立場の人間に注意してもらうのがいいだろう。

06 ボキャブラリーが乏しい人

「ヤバい」ばかりいう人がいる。さまざまな感情を「ヤバい」のひと言で済ます人だ。

「ヤバい」を聞くたびに、国語の問題を解かされている気分になる。「作者はこの時『ヤバい』と思った」の「ヤバい」とは、どういった感情を表しているのか。50文字以内で答えよ。

社会人なら、はっきりと伝わる言葉で表現してほしい。前後の発言から、ある程度は予測できる。だけど、相手にそれを求めるのは無神経すぎやしないか?

「会議に遅れそう! ヤバい!」「あの店のパスタ、まじでヤバい!」。このレベルならわかる。「会議の時間に遅れそうだからとても焦っている」「あの店のパスタは癖になるほどおいしい」と言いたのだろう。

だけど、次のレベルになるとまったくわからない。「あの人はかなりヤバい」「この会社はヤバい」。あの人はいい人なのか、悪い人なのか。この会社は優良企業なのか、ブラック企業なのか。ただひとついえるのは、「ヤバい」ばかり使う人がヤバいという事実だけだ。

彼らは「非常に強い感情の高まり」を「ヤバい」と表現する。ある程度の年齢なるとさまざまな言い方で感情を表せるようになる。でも、彼らは表現力や語彙力があまりにも乏しいため、うまく言葉が出てこない。なんでもかんでも「ヤバい」になってしまう。「すごい」「かわいい」もよく使う。

ボキャブラリーが乏しい社会人は損ばかりする。幼い印象を相手に与える。教養がない人物だと思われる。馴れ馴れしく感じる。力を発揮するのは、相手がおじさんで、こちらが若い女の子の場合だけだ。「すごーい」「やばーい」と言っているだけで、がっぽり契約が取れる。とにかく、あまりいいイメージは抱かれない。

彼らは寂しがりやの子どもみたいなもの。「ヤバい」「ヤバい」と叫ぶのは、こちらの気を引きたいからだと考えよう。大人として、寛大な気持ちで接していけば、腹が立つこともない。

07 ひと言多い人

ひと言多い人がいる。仕事で結果を出した後輩に「あなたにしては頑張ったんじゃない?」という先輩。残業している人に「家のローン大変なの?」という同僚。「今日はまともな料理を作ったのね」という姑。無神経な発言をする人たちだ。

普段は聞き流せる皮肉も、こちらの精神状態によっては本気でカチンとくる。彼らのなにげない発言で嫌な気分になったり、傷ついたりする人も多いだろう。

彼らは、モノゴトを理解・分析する能力に長けているが、他者への配慮が欠けている。根っからの皮肉屋もいるが、自覚なしに皮肉を言ってしまう人も多い。

後者は、本人に悪気はなく、むしろ親しみを感じているからこそ軽口をたたくのだが、それが的を得ているため、辛辣な皮肉に聞こえてしまう。分析力が高いが故に、何気ないひと言が会心の一撃になる。まさに生まれながらのスナイパーだ。

こういう人とは距離をおくに限るが、社会人になるとそうもいかない。自分が大人になり、「この人は口が悪いけれど、悪気はない」と受け流せるようになろう。

上司がこのタイプだったら、「皮肉を言われるのは私だけではない。上司はみんなを嫌な思いにさせる腐った牛乳みたいな存在だ」と軽蔑しておけばいい。異動願いを書くか、転職サイトに登録しよう。

08 遠回しに自慢する人

遠回しな自慢を聞くたび、めんどくさい人だなと思う。ぼやいているのか、ほめてもらいたいのか、はっきりしない発言をする人だ。言われる側は反応に困る。ほめたらいいの? 慰めたらいいの? どっち? ほんとに無神経な人だ。

たとえばこんな感じだ。「お前には期待しているって、A部長がなんども言ってくるんだ。プレッシャーをかけるのはやめてほしいよ、まったく」「はぁ(ため息)。営業部のBさんが飲みに行こうって誘ってくるんです。彼氏いるからっていつも断っているのに。ほんと、困っちゃいます。どう思います?」

自慢をするならはっきりと言ってくれ。「部長から頼りにされているようだ。期待に応えたい」「彼氏いるから断っているけど、誘われるのはうれしい」。こうやって言い切ってくれたら、こちらも素直に反応できる。「お前なら当然だよ。おれも応援している」「C子はかわいいからね。うらやましいわ」。
自慢は言葉だけではない。買ったばかりの時計をチラ見せしたり、やたら疲れているアピールをしたりする人がいる。明らかなツッコミ待ちだ。同期以下だったら無視できるけれど、先輩や上司ならそうはいかない。うっかり気づかないと、機嫌がみるみる悪くなっていくのだ。

気を使ってこう聞く。「いい時計ですね。かっこいい。おいくらだったんですか?」「昨晩はずいぶんお楽しみだったようですね」。いちど褒めたが最後、本物の自慢話が延々と繰り広げられる。

彼らはプライドが無駄に高い。喜んでいる姿やはしゃいでいる様子を見せるのは、プライドが許さない。だけど、褒めてほしい。仕事ができる男だと思われたい。もてる女だと思われたい。そんな気持ちを抑えきれない。

ちっぽけなプライドと褒めてほしい気持ちがせめぎ合った結果、この世に生み出されるのが遠回しな自慢だ。まわりを巻き込むのはやめてほしい。本当に無神経だ。

彼らには聖職者になった気持ちで接するのがいい。遠回しな自慢が始まったら、気の利いたひと言をかけてあげよう。「お前は仕事ができる」「〇〇ちゃんはかわいい」。そうすれば彼らの心は満たされる。かわいそうな彼らを救ってあげるのだ。

ただし、ひと言でいい。それ以上の「ヨイショ」は不要だ。ある程度、距離を置いておかないと、毎度毎度、自慢話に付き合わさる羽目になる。バチカンの司祭だって悪魔に魂を売るに違いない。

09 近くに寄ってくる人

恋人でもないのに、馴れ馴れしくそばに寄ってくる人がいる。会話をしているときやいっしょに移動しているときに、必要以上に近づかれると不快だ。いやがる女性社員とニヤニヤした男性上司の組み合わせなんて、まさにセクハラ。無神経な人を通り越し犯罪者だ。檻に入ってくれ。

街中でも、不自然な光景をよく目にする。空いている電車や待合室で、見知らぬ人のとなりにピタリと座る人たちだ。夏場に、脂ぎったおじさんにとなりに座られた女性は明らかに困惑している。

「イケメンだから大丈夫」とか「同性だからOK」とか、そういう問題ではない。パーソナルスペースを侵害されるのが不快なのだ。恐怖を感じるのだ。

パーソナルスペースは、簡単にいうと「縄張り」のこと。自分の部屋と考えるとわかりやすい。パーソナルスペースは相手との関係で広がったり縮まったりする。上司と恋人では、近づかれても許せる距離は異なる。恋人は自分の部屋に入ってもいいけど、上司はダメ。当たり前だ。

パーソナルスペースに入られたら、「この人、なにか企んでいる!?」と警戒するのは当然。許可もなしに自宅に上がり込み、バーベキューをしているようなものだ。

彼らは2通りのタイプに分かれる。ひとつはなんらかの意図を持って近づいている人。チカンしようとまでは思っていなくても、「あわよくば体に触れるかも」とか「恋人気分を味わいたい」とか「いい香り」とか、下心がある。放っておくとエスカレートしていく可能性が高いため、初期段階ではっきり拒絶しよう。

もうひとつは他人との距離感がうまくつかめない人。本人は無神経な行動をしているとはつゆにも思っていない。下心がないタイプだ。「近づかれらそのつど距離を取る」を繰り返し、ふさわしい距離感を体で覚えてもらうように持っていくといい。

まとめ|無神経な人になっていない?

無神経な人を9タイプ紹介した。自分が無神経な行動をしていないか、心配になった人もいるかもしれない。私のことが書いてある、と感じた人もいるかもしれない。

次の3つの質問にひとつでも当てはまるなら、態度を改めたほうがいい。これらは無神経な人にみられる傾向だからだ。

  • どんな人が相手でも、話し方や言葉遣いがだいたい同じ
  • 服装や髪型に無頓着
  • 相手がなにをしてほしいのか、あまり考えない

だけど、安心してほしい。ホンモノの無神経な人は心配したりしない。不安になっている時点で、あなたは無神経な人ではない。大丈夫だ。あなたはこれからも、彼らに苦しめられる人生が続くのだ。

僕らを悩ませる自己中心的な人びとベスト10|近寄るな、迷惑だ!

参考文献:『「めんどうくさい人」の取り扱い方法』渋谷昌三

僕らを困らせる無神経な人びとベスト9|まじKYなんですけど